カナザワ映画祭2017「期待の新人監督」自身による作品紹介『おっさんのケーフェイ』
- 2017/07/15
- 05:55
『おっさんのケーフェイ』の谷口恒平監督からです。
『おっさんのケーフェイ』は、ある小学生と自称プロレスラーの怪しい中年が出会うことから始まるコメディで、誰が見ても楽しめる王道のエンターテイメントです。自分で応募しといて言うのもなんですが、まさかカナザワ映画祭で上映されるとは思いませんでした。過激な表現や、歪ながらも思いが溢れる映画を押すイメージのある、この映画祭の入選には驚いています。

プロレス映画を撮ったのは、自身が仕事で心霊ビデオに関わってきた体験が元になっています。プロレスも心霊ビデオも虚実の狭間を行き来する表現であり、そこにロマンがあると思っています。また、どちらも守秘義務が多く、今の時代にはそぐわない曖昧さや、怪しさを抱えたジャンルであると言えるでしょう。そんなプロレスの魅力を、川瀬陽太さん演じる坂田という男を通して表現しました。

この映画は、大阪で実際に活動するプロレス団体・道頓堀プロレスの協力を得て制作されました。200名以上の方々が参加した迫力の試合シーンだけでなく、プロレスというものを映画で描く上で脚本段階から意見をもらいました。映画の撮影が終わった今も交流が続いており、劇中に登場する架空のプロレスラー「ダイナマイト・ウルフ」が、今では実際に道頓堀プロレスの試合でリングに立っています。

劇中で入場曲として流れるのは、ルサンチマンを高らかに歌い上げるチッツの「メタルディスコ」です。この曲は、自分の人生のテーマソングでした。映画監督になるため上京したのに、自分の映画が撮れず、周囲の若く才能ある監督たちの活躍を横目で見ながら、この曲を聴いて歯を食いしばっていました。自分には強烈な個性や、周囲を圧倒させるような才能はありません。でも、多くのスタッフ・キャストを巻き込み、その力を借りて『おっさんのケーフェイ』を撮ることができました。きっと、あなたに響く映画です。見てください。
予告編
『おっさんのケーフェイ』は、ある小学生と自称プロレスラーの怪しい中年が出会うことから始まるコメディで、誰が見ても楽しめる王道のエンターテイメントです。自分で応募しといて言うのもなんですが、まさかカナザワ映画祭で上映されるとは思いませんでした。過激な表現や、歪ながらも思いが溢れる映画を押すイメージのある、この映画祭の入選には驚いています。

プロレス映画を撮ったのは、自身が仕事で心霊ビデオに関わってきた体験が元になっています。プロレスも心霊ビデオも虚実の狭間を行き来する表現であり、そこにロマンがあると思っています。また、どちらも守秘義務が多く、今の時代にはそぐわない曖昧さや、怪しさを抱えたジャンルであると言えるでしょう。そんなプロレスの魅力を、川瀬陽太さん演じる坂田という男を通して表現しました。

この映画は、大阪で実際に活動するプロレス団体・道頓堀プロレスの協力を得て制作されました。200名以上の方々が参加した迫力の試合シーンだけでなく、プロレスというものを映画で描く上で脚本段階から意見をもらいました。映画の撮影が終わった今も交流が続いており、劇中に登場する架空のプロレスラー「ダイナマイト・ウルフ」が、今では実際に道頓堀プロレスの試合でリングに立っています。

劇中で入場曲として流れるのは、ルサンチマンを高らかに歌い上げるチッツの「メタルディスコ」です。この曲は、自分の人生のテーマソングでした。映画監督になるため上京したのに、自分の映画が撮れず、周囲の若く才能ある監督たちの活躍を横目で見ながら、この曲を聴いて歯を食いしばっていました。自分には強烈な個性や、周囲を圧倒させるような才能はありません。でも、多くのスタッフ・キャストを巻き込み、その力を借りて『おっさんのケーフェイ』を撮ることができました。きっと、あなたに響く映画です。見てください。
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