戦時下のパレスチナの日常 「War around us」
- 2015/01/27
- 07:00

2008年のガザ紛争のパレスチナ側からの映像記録。
アル・ジャジーラの男女二人の記者が主人公。
レポート中もパレスチナの街にイスラエルのミサイルがドカンドカンと落ちる。

日曜の朝でも平日の夜でも住民の都合関係なしに空から降ってくる死。
犠牲者のほとんどはハマスとは関係のない一般市民、そして多数の子ども。1300人以上が死亡。
このブログはそういう遺体写真はご法度なので、この爆発の後の惨状がどうなっているか見たい人は「Gaza Massacre」でイメージ検索してみるといい。


非人道的兵器の白燐弾を住宅街で使用。人体に付くとよく燃える、対人でとても有効な兵器だ。子どもが多数大やけどで死亡。『フューリー』でもアメリカ軍が建物に篭もるドイツ軍に対して使用してたな。



パレスチナ警察本部のビルもバンカーバスターで完全破壊。中にいた人は真っ黒になり全員死亡。

IS(イスラム国)の中世的な刃物を使用する直接暴力と違い、空爆という間接的暴力は比較的に絵としてのインパクトが刃物や銃器での虐殺よりも弱く世論から非難されにくいので20世紀から21世紀にかけて完成された虐殺といえるだろう(アメリカが一番上手)。悪名高いナチスのガス室の虐殺も元々は銃器などによる野蛮な虐殺に耐えれない親衛隊員のために(ヒムラーも吐いた)、文明的な方法として考えだされた「綺麗な」殺しのシステムだった。
ということで、子どもや一般市民を狙ったわけではないとイスラエルは言い訳していたが、住宅街にこんな武器を使用するのは虐殺以外のなにものでもない。異論は許されない。
街から逃げようにもイスラエル軍が検問を完全封鎖。

イスラエルが真っ黒い国だということは世界の常識。

この作品はドキュメンタリー作品としてはナレーションと感情的な音楽が過多でパレスチナからのプロパガンダっぽいが、いずれにせよ、現地からの映像はスゴすぎるので必見。
オンデマンドで視聴可能
公式サイト
しかし、まあ日本も懲りねえな。世界の目から日本がどう見られてるかってスゴい気にしてるんじゃなかったっけ?
くだらない愛国オナニー番組とかその手のクズ本ばかり最近見かけるが…。
クールジャパン?(失笑)


安倍ちゃんは本当にやらかしてしまったよな…。
カナザワ映画祭 関連書籍