ワンちゃんを殺されたキアヌ・リーブスが復讐に燃える 『ジョン・ウィック』
- 2015/01/22
- 16:00
タイトルが「JOHN WICK」と主人公の名前なので、トム・クルーズの「JACK REACHER」(邦題『アウトロー』)を思い出させる。映画のスタイルも結構共通しているかも。
ある日、妻を病気で亡くしたばかりのキアヌ・リーブスに子犬が届く。
亡くなった妻が死ぬ前にキアヌ・リーブスが寂しくないように手配してあったのだ。手紙も一緒に添えられていた。
泣かせるなあ~(泣)


ワンちゃんと楽しく過ごすキアヌ・リーブス。


愛車のマスタングの助手席も当然このワンちゃんの席だ。


ワンちゃんと一緒に愛車でガソリンスタンドに出かけると、マスタングに目をつけてガラの悪いロシア人のチンピラが絡んできた。連中のBMWからは爆音で「Getta Money! Getta Money! Modda Fuckaa!」みたいな下品なラップが。
ニオイは4DXじゃないから分からないが、100%コロンを付け過ぎでクサイはずである。
ロシア人はコロンを付け過ぎるので50m先からでもニオイでロシア人と分かる。
露助チンピラ 「いいクルマだね~、いくらで売ってくれる?」
キアヌ・リーブス 「売りもんじゃない」
露助チンピラ 「(ロシア語で)何にでも値段はあんだろ?」
キアヌ・リーブス 「(ロシア語で)この車にはない」
露助チンピラ 「……(キアヌ・リーブスのロシア語での返しにビビる)」


イヤな予感だけを残すガススタのシーン。

案の定、夜中にキアヌ・リーブスの家に侵入し、キアヌ・リーブスを不意打ちでボコボコに。
さらに愛車を奪い、ワンちゃんまで撲殺した!

こいつらは生かしちゃおけねえ!!!!

実はキアヌ・リーブスはかつて妻のために引退した伝説の殺し屋だった…。


露助チンピラの親父(ロシアン・マフィアのボス)はことの重大さをバカ息子に教え、息子をボコボコにする(教育はきちんとしているようだ)。この親父がいかにキアヌ・リーブスがヤバいかを説明するシーンがいい。
映画におけるヤバイ奴登場シーンのお手本だ。
それが主人公だなんて、最高だ。

昔の手帳を探しだして、とりあえずキアヌ・リーブスに電話で詫びを入れる親父(うん、おれでも最初にそうすると思う…)。
親父 「うちの息子がとんだことを…」
キアヌ・リーブス 「……」
親父 「でもここは一つ落ち着いて、冷静に…」
キアヌ・リーブス 「……」
ガチャ…。
親父 「……」


元々は「間違い」が起きてしまったのだけれど、こうなってしまっては仕方がないので、親父も引けなくなって、兵隊をキアヌ・リーブスの家に送る(戦争の起きる理由って実際にこういうのが多い)。
でも瞬殺。

その後もキアヌ・リーブスは殺し続け、ボディカウントは急上昇(数えきれなかった)し、親父の組織は壊滅(バカ息子のせいで話がこじれたので直接関係のない組員たちは気の毒でもある。一番手強い仕事のできる若頭みたいのが息子に対して「仕事増やしやがって!」と怒りながらもキッチリ仕事はするのがイイ味出してる)。
でも普通、愛車盗まれたうえにワンちゃん殺されたらこのくらい怒って当然だよね。


このワンちゃんの代償が大きくても当然だ。

「復讐はいけない」とかうるせえんだよ、殺して当然。
話は飛ぶが、IS(イスラム国)に先進国の若者が惹かれるのは「復讐はいけない」に象徴される近代にもう飽き飽きしているからだと思う。分かりやすい中世の野蛮の復活だ。
この映画に出てくるイイ顔が多くて見どころの一つ。
キアヌ・リーブスの守護天使的存在ウィレム・デフォー。

盗難車専門のクルマ屋ジョン・レグイザモ。

死体専門の「清掃業者」。

寝技が得意な女殺し屋。

監督はこれが監督としては第一作目のスタントマン、チャド ・スタヘルスキー。
一作目でこんな面白い映画撮るなんてスゴイ人物だ。
アクションも上手いが、会話の間がすごい上手。絶妙なトボケ具合が笑わせてくれる。
また、キアヌ・リーブスが滞在する殺し屋たち専用のホテルなど変な荒唐無稽さが『殺しの烙印』みたいだ。
似たような話の『イコライザー』も面白かったけど、こっちはその上をいく面白さだ。
上映時間も100分とタイトでいい。
ある日、妻を病気で亡くしたばかりのキアヌ・リーブスに子犬が届く。
亡くなった妻が死ぬ前にキアヌ・リーブスが寂しくないように手配してあったのだ。手紙も一緒に添えられていた。
泣かせるなあ~(泣)


ワンちゃんと楽しく過ごすキアヌ・リーブス。


愛車のマスタングの助手席も当然このワンちゃんの席だ。


ワンちゃんと一緒に愛車でガソリンスタンドに出かけると、マスタングに目をつけてガラの悪いロシア人のチンピラが絡んできた。連中のBMWからは爆音で「Getta Money! Getta Money! Modda Fuckaa!」みたいな下品なラップが。
ニオイは4DXじゃないから分からないが、100%コロンを付け過ぎでクサイはずである。
ロシア人はコロンを付け過ぎるので50m先からでもニオイでロシア人と分かる。
露助チンピラ 「いいクルマだね~、いくらで売ってくれる?」
キアヌ・リーブス 「売りもんじゃない」
露助チンピラ 「(ロシア語で)何にでも値段はあんだろ?」
キアヌ・リーブス 「(ロシア語で)この車にはない」
露助チンピラ 「……(キアヌ・リーブスのロシア語での返しにビビる)」


イヤな予感だけを残すガススタのシーン。

案の定、夜中にキアヌ・リーブスの家に侵入し、キアヌ・リーブスを不意打ちでボコボコに。
さらに愛車を奪い、ワンちゃんまで撲殺した!

こいつらは生かしちゃおけねえ!!!!

実はキアヌ・リーブスはかつて妻のために引退した伝説の殺し屋だった…。


露助チンピラの親父(ロシアン・マフィアのボス)はことの重大さをバカ息子に教え、息子をボコボコにする(教育はきちんとしているようだ)。この親父がいかにキアヌ・リーブスがヤバいかを説明するシーンがいい。
映画におけるヤバイ奴登場シーンのお手本だ。
それが主人公だなんて、最高だ。

昔の手帳を探しだして、とりあえずキアヌ・リーブスに電話で詫びを入れる親父(うん、おれでも最初にそうすると思う…)。
親父 「うちの息子がとんだことを…」
キアヌ・リーブス 「……」
親父 「でもここは一つ落ち着いて、冷静に…」
キアヌ・リーブス 「……」
ガチャ…。
親父 「……」


元々は「間違い」が起きてしまったのだけれど、こうなってしまっては仕方がないので、親父も引けなくなって、兵隊をキアヌ・リーブスの家に送る(戦争の起きる理由って実際にこういうのが多い)。
でも瞬殺。

その後もキアヌ・リーブスは殺し続け、ボディカウントは急上昇(数えきれなかった)し、親父の組織は壊滅(バカ息子のせいで話がこじれたので直接関係のない組員たちは気の毒でもある。一番手強い仕事のできる若頭みたいのが息子に対して「仕事増やしやがって!」と怒りながらもキッチリ仕事はするのがイイ味出してる)。
でも普通、愛車盗まれたうえにワンちゃん殺されたらこのくらい怒って当然だよね。


このワンちゃんの代償が大きくても当然だ。

「復讐はいけない」とかうるせえんだよ、殺して当然。
話は飛ぶが、IS(イスラム国)に先進国の若者が惹かれるのは「復讐はいけない」に象徴される近代にもう飽き飽きしているからだと思う。分かりやすい中世の野蛮の復活だ。
この映画に出てくるイイ顔が多くて見どころの一つ。
キアヌ・リーブスの守護天使的存在ウィレム・デフォー。

盗難車専門のクルマ屋ジョン・レグイザモ。

死体専門の「清掃業者」。

寝技が得意な女殺し屋。

監督はこれが監督としては第一作目のスタントマン、チャド ・スタヘルスキー。
一作目でこんな面白い映画撮るなんてスゴイ人物だ。
アクションも上手いが、会話の間がすごい上手。絶妙なトボケ具合が笑わせてくれる。
また、キアヌ・リーブスが滞在する殺し屋たち専用のホテルなど変な荒唐無稽さが『殺しの烙印』みたいだ。
似たような話の『イコライザー』も面白かったけど、こっちはその上をいく面白さだ。
上映時間も100分とタイトでいい。
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