2050年、日本が月面基地からアメリカを奇襲攻撃? 地政学から見た「100年予測」 ジョージ・フリードマン
- 2015/01/21
- 22:07
地政学という観点から2100年までの世界勢力図を予想した本。

5年くらい前に買った時(2009年10月初版発行)はとんでもない内容だと思い、途中で読むのをやめ、ずっと積んでいたのだが、最近思い立って読み返してみるとなかなか興味深かった。
とりあえず現在に近い2020年の予想を読み返してみて今の状況と比べると当たっていることもあることに気付く。
サラリと書かれているが、ウクライナ紛争について「今後5年以内に起こる規定事実である」と既に書かれている。
たしかに正確に2009年から5年後の2014年に起きている。
ウクライナ紛争は明らかにロシア側の侵略行為だが、ロシアにとっては西側勢力圏がウクライナまで迫り出すのは死活問題らしい。確かにウクライナの地名を見るとどれも独ソ戦の重要な激戦区ばかりだ。
しかし、ISIS(イスラム国)の出現に関しては全く予想できなかったようだ。
代わりに新しいイスラムの統一国家としてトルコ帝国の再興が書かれている。
また、中国の宿敵は日本とアメリカらしいけど、海軍が弱いのでどちらとも戦争はできないらしい。
で、不安定な内政を抱えたままの張子の虎なので、共産党政府の力が弱まり、地方が分裂するらしい。
2020年までにこんなことは起きるかなあ…?
韓国と北朝鮮は2030年までには統一を果たすらしいけど、まあこれはそのくらいの時間かもね。
今の将軍様はまだ若いのに美食でブクブク太って糖尿病らしいし、あと20年は生きれないだろうからね。
さて、どうして日本がアメリカをまた攻撃するのだろうか。
読み進めてみると、
例を挙げると、鎌倉~安土桃山の約400年が暴力時代、江戸の200年が平和時代、幕末から敗戦までの約100年が暴力時代、で敗戦から今までの70年が平和時代。だんだん各時代のスパンが短くなってきているからそろそろかもね。
日本が中国に介入し始めると必ず揉める相手がアメリカ(例、日中戦争→太平洋戦争)なので、段々関係が悪化していくそうだ。その時の同盟国がなぜかトルコ(?)。
うーん、弱そう…。
この前のドイツの時よりダメなんじゃないか…?
羊肉を食う連中なんて信用できないぞ…。
そして、2050年代に宇宙開発にも乗り出している日本は月面に秘密基地を作り、月の岩石にロケットを装着して多数飛ばし、アメリカに奇襲攻撃を仕掛けるそうである。それもアメリカ人が一番浮かれる感謝祭の日を狙って…。
メテオ・ブリッツクリーグ(隕石電撃戦)ってどっかで聞いたことあるぞ…。
やっぱり、とんでもない本でした…。
5年前に読んだ時もこの辺りで置いて行かれてそのまま積ん読になったのだった。
また10年位寝かしてから、次は2025年位に読んでみようかな…。
尚、続編も出ているようである。
いったい何が書かれているのだろうか…?
ところで、地政学未来予想本のすごい本といえば、小室直樹の「ソビエト帝国の崩壊」である。
1980年の段階で10年以上先に起きるソ連の崩壊を理由も含めてピッタリと当てていたのはスゴい。
貧乏な国なのに軍拡し過ぎて自滅するというシナリオ。
ロシア人の元同僚は、ソ連はアメリカに冷戦をけしかけられて軍隊にカネを使いすぎて自滅したとか言ってアメリカ人に怒ってたけど、今の北朝鮮もその方向に持っていった方がいいかもな。

5年くらい前に買った時(2009年10月初版発行)はとんでもない内容だと思い、途中で読むのをやめ、ずっと積んでいたのだが、最近思い立って読み返してみるとなかなか興味深かった。
とりあえず現在に近い2020年の予想を読み返してみて今の状況と比べると当たっていることもあることに気付く。
サラリと書かれているが、ウクライナ紛争について「今後5年以内に起こる規定事実である」と既に書かれている。
たしかに正確に2009年から5年後の2014年に起きている。
ウクライナ紛争は明らかにロシア側の侵略行為だが、ロシアにとっては西側勢力圏がウクライナまで迫り出すのは死活問題らしい。確かにウクライナの地名を見るとどれも独ソ戦の重要な激戦区ばかりだ。
しかし、ISIS(イスラム国)の出現に関しては全く予想できなかったようだ。
代わりに新しいイスラムの統一国家としてトルコ帝国の再興が書かれている。
また、中国の宿敵は日本とアメリカらしいけど、海軍が弱いのでどちらとも戦争はできないらしい。
で、不安定な内政を抱えたままの張子の虎なので、共産党政府の力が弱まり、地方が分裂するらしい。
2020年までにこんなことは起きるかなあ…?
韓国と北朝鮮は2030年までには統一を果たすらしいけど、まあこれはそのくらいの時間かもね。
今の将軍様はまだ若いのに美食でブクブク太って糖尿病らしいし、あと20年は生きれないだろうからね。
さて、どうして日本がアメリカをまた攻撃するのだろうか。
読み進めてみると、
2015年の今を見てみると、結構この引用部分の兆しだけでも出てきているのではないだろうか?「日本が2020年代になっても、まだ遠慮がちな平和主義国のままでいるとは考えがたい。(中略)日本の産業、技術基盤を持ってすれば、政策転換さえできれば、より積極的な軍事方針に転換することは可能である。そして今後日本が人口や経済面で重圧を経験することを考えれば、この転換はまず避けられないだろう。」
確かに日本の歴史を見ると極端に暴力的な時期と極端に平和な時期の繰り返しだもんな。「(中国の不安定化によって中国の諸地方に介入する)日本は思った以上に直接的に干渉せざるを得なくなる。そして最後の手段として、軍国色を強めるのである。遠い先かもしれないが、いずれ必ず軍国主義が復活する。」
例を挙げると、鎌倉~安土桃山の約400年が暴力時代、江戸の200年が平和時代、幕末から敗戦までの約100年が暴力時代、で敗戦から今までの70年が平和時代。だんだん各時代のスパンが短くなってきているからそろそろかもね。
日本が中国に介入し始めると必ず揉める相手がアメリカ(例、日中戦争→太平洋戦争)なので、段々関係が悪化していくそうだ。その時の同盟国がなぜかトルコ(?)。
うーん、弱そう…。
この前のドイツの時よりダメなんじゃないか…?
羊肉を食う連中なんて信用できないぞ…。
そして、2050年代に宇宙開発にも乗り出している日本は月面に秘密基地を作り、月の岩石にロケットを装着して多数飛ばし、アメリカに奇襲攻撃を仕掛けるそうである。それもアメリカ人が一番浮かれる感謝祭の日を狙って…。
メテオ・ブリッツクリーグ(隕石電撃戦)ってどっかで聞いたことあるぞ…。
やっぱり、とんでもない本でした…。
5年前に読んだ時もこの辺りで置いて行かれてそのまま積ん読になったのだった。
また10年位寝かしてから、次は2025年位に読んでみようかな…。
尚、続編も出ているようである。
いったい何が書かれているのだろうか…?
ところで、地政学未来予想本のすごい本といえば、小室直樹の「ソビエト帝国の崩壊」である。
1980年の段階で10年以上先に起きるソ連の崩壊を理由も含めてピッタリと当てていたのはスゴい。
貧乏な国なのに軍拡し過ぎて自滅するというシナリオ。
ロシア人の元同僚は、ソ連はアメリカに冷戦をけしかけられて軍隊にカネを使いすぎて自滅したとか言ってアメリカ人に怒ってたけど、今の北朝鮮もその方向に持っていった方がいいかもな。

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