究極の寂死映画『ダゲレオタイプの女』
- 2016/11/25
- 13:25
例によって金沢での公開がとても遅いので、先日名古屋まで行って観てきた。
ミリオン座という映画館のスクリーン3だったかで観たが、座席数が少ないのにスクリーンが大きくて良い映画館だった。
また、名古屋の奇習「モーニングセット」も堪能した。あれは良い風習なので、是非金沢でも取り入れて欲しい。
金沢にも喫茶店やらオシャレcaféはあるがどこも本を読んだり長時間居座るには憚る雰囲気なので、本気でまったりできる名古屋文化圏の喫茶店は居心地が良かった。茶碗蒸しも意外とコーヒーに合う。
さて、『ダゲレオタイプの女』だが、原題(というかフランス語タイトル)は「Le secret de la chambre noire」(暗室の秘密)。
途中までどういう映画なのかよく分からなかったが、観終わってみればシンプル極まりないストーリーだった。

今年のカナザワ映画祭の「期待の新人監督」の審査員として、黒沢監督をお呼びしたのだったが、その講評会議中にやたら「切なさ」という言葉を出されていて、その「切なさ」が黒沢監督の審査基準の重要な要となり、グランプリが決まったのだったが(その時にお聞したが、クリスピン・グローヴァーのキャスティングを『ダゲレオタイプの女』で考えていたらしい!)、
確かに「切なさ」や「寂しさ」は黒沢清映画の重要なポイントだ。
特に『回路』の寂死さのスケールたるやスゴかった。
今回の『ダゲレオタイプの女』は『降霊』サイズの心霊物にして、究極の寂死映画だ。
何の事前情報も入れずにラストに慟哭していただきたい。

そうえいば、旅行で行く時は良いのだが、住んでみると分かるヨーロッパの街角のわびしい感じというか寒い寂しい感じも非常に出ていたのでそれも良かった。
ミリオン座という映画館のスクリーン3だったかで観たが、座席数が少ないのにスクリーンが大きくて良い映画館だった。
また、名古屋の奇習「モーニングセット」も堪能した。あれは良い風習なので、是非金沢でも取り入れて欲しい。
金沢にも喫茶店やらオシャレcaféはあるがどこも本を読んだり長時間居座るには憚る雰囲気なので、本気でまったりできる名古屋文化圏の喫茶店は居心地が良かった。茶碗蒸しも意外とコーヒーに合う。
さて、『ダゲレオタイプの女』だが、原題(というかフランス語タイトル)は「Le secret de la chambre noire」(暗室の秘密)。
途中までどういう映画なのかよく分からなかったが、観終わってみればシンプル極まりないストーリーだった。

今年のカナザワ映画祭の「期待の新人監督」の審査員として、黒沢監督をお呼びしたのだったが、その講評会議中にやたら「切なさ」という言葉を出されていて、その「切なさ」が黒沢監督の審査基準の重要な要となり、グランプリが決まったのだったが(その時にお聞したが、クリスピン・グローヴァーのキャスティングを『ダゲレオタイプの女』で考えていたらしい!)、
確かに「切なさ」や「寂しさ」は黒沢清映画の重要なポイントだ。
特に『回路』の寂死さのスケールたるやスゴかった。
今回の『ダゲレオタイプの女』は『降霊』サイズの心霊物にして、究極の寂死映画だ。
何の事前情報も入れずにラストに慟哭していただきたい。

そうえいば、旅行で行く時は良いのだが、住んでみると分かるヨーロッパの街角のわびしい感じというか寒い寂しい感じも非常に出ていたのでそれも良かった。
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