カナザワ映画祭2016の思い出 9月21日(水)
- 2016/11/03
- 09:52
クール・ジャパン特集 世界の巨匠が映画で描いたニッポン! スゴ~イデスネ!!

80年代、90年代はハリウッド映画に日本がよく出てきていたが、最近では中国ばかり出てきて、日本はめっきり少なくなり誰も日本に関心を持たなくなった。
そんな中、日本人自身が金を払って白人に日本を褒めさせるコンテンツが増えている(右も左も名誉白人にでもなりたいのだろうか?)とても恥ずかしい現在の状況を憂いてこの特集を開催したのだが…。
平日にペキンパーとフランケンハイマーのサムライ映画を見に来る真のシネフィルも愛国者もいなかった・・・。
どいつもこいつも「狂」が足りない。そのくせ語りたがるし、死ねと思う。
さて、そんな中で観た『戰艦大和』がとても素晴らしかった。
80年代以降の日本戦争映画だと、高校球児みたいな俳優がやたら青筋を立てて叫びまくるヒドい演技の映画が多くてウンザリさせられるのだが、常々これはおかしいと感じている。
時代劇じゃないんだから、当時の人達も普段の我々と変わらないテンションであの激しすぎる戦争を戦っていたのではないだろうか?と思っていた(というか、時代劇もあのウソの時代劇言葉をそろそろなんとかしたほうがいいかと。リアルさを求めるなら徹底した方言で、そうじゃないならもう現代語でいいだろ)。
『戰艦大和』はまさに低いテンションであの激しい戦争を描いた映画だった。
1953年の映画なので、終戦後わずか8年後に作られた作品だ。
役者も制作陣も全員戦争経験者。諦念が漂う静かなテンションの演技がとても素晴らしい。
あと、海軍って丸坊主じゃない人も多いのが新鮮だった。制服もカッコいい。
また、群れをなして飛来してくる米軍戦闘機の群れを観て、『ガメラ3』のラストのギャオスを幻視し、「米軍怖い」と感じさせられた。
この映画を貴重なプリントで大スクリーンで経験できたのは大きな収穫だ。


戦艦大和といえば、話題のアニメ『この世界の片隅に』でも重要な象徴として出てきますね。


80年代、90年代はハリウッド映画に日本がよく出てきていたが、最近では中国ばかり出てきて、日本はめっきり少なくなり誰も日本に関心を持たなくなった。
そんな中、日本人自身が金を払って白人に日本を褒めさせるコンテンツが増えている(右も左も名誉白人にでもなりたいのだろうか?)とても恥ずかしい現在の状況を憂いてこの特集を開催したのだが…。
クールジャパン特集の閑古鳥を見て、この国はもうダメだと思いました。
— カナザワ映画祭™代表 (@eiganokai) 2016年9月21日
エロが愛国より全然勝ってます#カナザワ映画祭 https://t.co/Vb5XPOe3SD
なんだこのキラーエリートのお客の少なさは!?
— カナザワ映画祭™代表 (@eiganokai) 2016年9月21日
10人くらいか?
この国はもうダメだ!#カナザワ映画祭
『最後のサムライ ザ・チャレンジ』もお客少なすぎ!
— カナザワ映画祭™代表 (@eiganokai) 2016年9月21日
ジョン・フランケンハイマー+スコット・グレン in 京都の横丁なのに!
この国はいよいよダメになった!
イライラしてきたので、チョコレートを食べます。#カナザワ映画祭
平日にペキンパーとフランケンハイマーのサムライ映画を見に来る真のシネフィルも愛国者もいなかった・・・。
どいつもこいつも「狂」が足りない。そのくせ語りたがるし、死ねと思う。
さて、そんな中で観た『戰艦大和』がとても素晴らしかった。
80年代以降の日本戦争映画だと、高校球児みたいな俳優がやたら青筋を立てて叫びまくるヒドい演技の映画が多くてウンザリさせられるのだが、常々これはおかしいと感じている。
時代劇じゃないんだから、当時の人達も普段の我々と変わらないテンションであの激しすぎる戦争を戦っていたのではないだろうか?と思っていた(というか、時代劇もあのウソの時代劇言葉をそろそろなんとかしたほうがいいかと。リアルさを求めるなら徹底した方言で、そうじゃないならもう現代語でいいだろ)。
『戰艦大和』はまさに低いテンションであの激しい戦争を描いた映画だった。
1953年の映画なので、終戦後わずか8年後に作られた作品だ。
役者も制作陣も全員戦争経験者。諦念が漂う静かなテンションの演技がとても素晴らしい。
あと、海軍って丸坊主じゃない人も多いのが新鮮だった。制服もカッコいい。
また、群れをなして飛来してくる米軍戦闘機の群れを観て、『ガメラ3』のラストのギャオスを幻視し、「米軍怖い」と感じさせられた。
この映画を貴重なプリントで大スクリーンで経験できたのは大きな収穫だ。


戦艦大和といえば、話題のアニメ『この世界の片隅に』でも重要な象徴として出てきますね。

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