スパイ映画三昧
- 2016/01/03
- 23:28
今まで特にスパイ映画にハマったことはなかったのだが、正月になって急にハマり、色々観た。
『007 スペクター』
タイトさに欠けるモッサリした映画で、上映時間は150分。多分個々のアクションシーンがダラダラ長いのでこんな上映時間になってしまうのだろう。アクションシーンで何度も睡魔に襲われる。ただ全部見ないと文句も言えないので頑張って睡魔と戦う。
『キングスマン』も「manner makes a man」とか「hail to satan」とかテーマは好きなのだが、アクションシーンで眠気に襲われた。あれもアクションの長さのせいで上映時間は2時間越えてたな。
『エージェント・ウルトラ』
寂れた田舎町に住む冴えない青年が凄腕工作員だった。身の回りの日用品を凶器に使うとか『イコライザー』と被るところもあり。これもダラダラ続くアクションシーンが退屈で見通すのが辛かった。上映時間は90分と短めだが、体感時間は2時間越えだったな。
『暗殺 암살』
韓国製抗日大作映画。日本統治下の朝鮮を舞台に抗日ゲリラと憲兵が戦う。当時の街を再現したセットや衣装が豪華でカネがかかっているように見えるが、アクションシーンが韓国映画にしては低クオリティ。日本のテレビ局制作映画並み。これも日本人に見せる気は全くない映画なので、日本人役の韓国人俳優の日本語セリフが酷いレベル。まずザジズゼゾの発音から練習しましょう。
これもダラダラしたアクションと過剰な喜怒哀楽演出のせいで140分の上映時間。
またまた登場する韓国映画恒例の女スナイパー。

『ジョーカー・ゲーム』
国辱物の駄作。上記の三作とは比べることもできない最低作。序盤の『陸軍中野学校』の下手くそなオマージュシーンで、意味なくヘラヘラ笑う細眉細スーツのホスト崩れみたいな奴らが出てくる田舎の成人式みたいなシーンで「ああ、ダメな映画か…」と最初に教えてくれるのでそこは親切で唯一良いところだ。
途中で出てくる不二子ちゃん的女スパイとかヒドいところは全部なので、いちいち指摘してもキリがない。田舎者向けの映画。

このように最近の主だったスパイ映画は基本的につまらないのだが、未見だった『陸軍中野学校』シリーズを今さら一気見してぶっ飛んだ。上記のようなガチャガチャ忙しない雑な映画とは一線を画している。
アマゾンプライムで1080pのHD版が見れる。

特に中国との暗闘を描いた第一作~三作がスゴい。無駄のないタイトな作りで「これや、こういうスパイ映画が見たかったんや!」と感動。「お前は日本人じゃないな?」がスゴく生々しいリアルなセリフだ。今この現代だと特にドキリするセリフ。
その逆の「お前は日本人だろ? 中国人はそんな顔の洗い方をしない」というセリフも面白かった。
今も日本にスパイはたくさんいるんだろうね・・・。
戦争から20年ほどしか経たずに制作されているので、スタッフがほとんど戦争経験者なのだろう。今と違った戦争に対する冷めた距離感も絶妙。今のように「日本軍=悪」または「日本軍=愛国心」みたいにヒステリックに騒がない。悪名高い憲兵の描かれ方も時に協力関係、敵対関係、利用するなど冷めていて良い。
また女優陣の綺麗さも半端じゃない。全く脱がないのに尋常じゃないフェロモンでエロい。
イギリスとアメリカとの暗闘を描いた後半の二作品は割とよくある普通のスパイ映画っぽいが、それでも面白かった。が、前半の三作は本当にスゴい。このシリーズがずっと続いて終戦後の下山事件あたりまで描かれれば最高だっただろうなあ。
黒沢清でリメイク希望。
『007 スペクター』
タイトさに欠けるモッサリした映画で、上映時間は150分。多分個々のアクションシーンがダラダラ長いのでこんな上映時間になってしまうのだろう。アクションシーンで何度も睡魔に襲われる。ただ全部見ないと文句も言えないので頑張って睡魔と戦う。
『キングスマン』も「manner makes a man」とか「hail to satan」とかテーマは好きなのだが、アクションシーンで眠気に襲われた。あれもアクションの長さのせいで上映時間は2時間越えてたな。
『エージェント・ウルトラ』
寂れた田舎町に住む冴えない青年が凄腕工作員だった。身の回りの日用品を凶器に使うとか『イコライザー』と被るところもあり。これもダラダラ続くアクションシーンが退屈で見通すのが辛かった。上映時間は90分と短めだが、体感時間は2時間越えだったな。
『暗殺 암살』
韓国製抗日大作映画。日本統治下の朝鮮を舞台に抗日ゲリラと憲兵が戦う。当時の街を再現したセットや衣装が豪華でカネがかかっているように見えるが、アクションシーンが韓国映画にしては低クオリティ。日本のテレビ局制作映画並み。これも日本人に見せる気は全くない映画なので、日本人役の韓国人俳優の日本語セリフが酷いレベル。まずザジズゼゾの発音から練習しましょう。
これもダラダラしたアクションと過剰な喜怒哀楽演出のせいで140分の上映時間。
またまた登場する韓国映画恒例の女スナイパー。

『ジョーカー・ゲーム』
国辱物の駄作。上記の三作とは比べることもできない最低作。序盤の『陸軍中野学校』の下手くそなオマージュシーンで、意味なくヘラヘラ笑う細眉細スーツのホスト崩れみたいな奴らが出てくる田舎の成人式みたいなシーンで「ああ、ダメな映画か…」と最初に教えてくれるのでそこは親切で唯一良いところだ。
途中で出てくる不二子ちゃん的女スパイとかヒドいところは全部なので、いちいち指摘してもキリがない。田舎者向けの映画。

このように最近の主だったスパイ映画は基本的につまらないのだが、未見だった『陸軍中野学校』シリーズを今さら一気見してぶっ飛んだ。上記のようなガチャガチャ忙しない雑な映画とは一線を画している。
アマゾンプライムで1080pのHD版が見れる。

特に中国との暗闘を描いた第一作~三作がスゴい。無駄のないタイトな作りで「これや、こういうスパイ映画が見たかったんや!」と感動。「お前は日本人じゃないな?」がスゴく生々しいリアルなセリフだ。今この現代だと特にドキリするセリフ。
その逆の「お前は日本人だろ? 中国人はそんな顔の洗い方をしない」というセリフも面白かった。
今も日本にスパイはたくさんいるんだろうね・・・。
戦争から20年ほどしか経たずに制作されているので、スタッフがほとんど戦争経験者なのだろう。今と違った戦争に対する冷めた距離感も絶妙。今のように「日本軍=悪」または「日本軍=愛国心」みたいにヒステリックに騒がない。悪名高い憲兵の描かれ方も時に協力関係、敵対関係、利用するなど冷めていて良い。
また女優陣の綺麗さも半端じゃない。全く脱がないのに尋常じゃないフェロモンでエロい。
イギリスとアメリカとの暗闘を描いた後半の二作品は割とよくある普通のスパイ映画っぽいが、それでも面白かった。が、前半の三作は本当にスゴい。このシリーズがずっと続いて終戦後の下山事件あたりまで描かれれば最高だっただろうなあ。
黒沢清でリメイク希望。
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