戦争映画3タイトル「1944」、『リベリオン ワルシャワ大攻防戦』、「NL.L 연평해전」
- 2015/12/28
- 23:38
年末なので戦争映画を見たくなり、たて続けに見る。
「1944」はエストニア映画、「リベリオン ワルシャワ大攻防戦」はポーランド映画、「N.L..L 북방한계선」は韓国映画だ。
「1944」
独ソ戦の武装SSエストニア人部隊とソビエト赤軍エストニア人部隊を描いた珍しい題材の映画。

エストニアはドイツとロシアという二つのキチガイ国家に蹂躙された哀れな小国。
主人公が入れ替わったりするトリッキーなストーリー。
軍装もリアル。

盛大に登場するT34/85戦車(結構あちこちに残っているのかな?)。

武装SSノルウェイ人部隊と共通語のドイツで話すエストニア人など、ディテールも面白い。
お約束のNKVDの卑劣漢。

全体的にはアッサリした戦争映画だけど、ほとんど映画製作もされていないような小国(日本と比べれば)なのに、クオリティが高いのはなぜなのだろうか?
『リベリオン ワルシャワ大攻防戦』
いつもの激安邦題とビジュアル。原題は「Warsaw 44」。

ワルシャワ蜂起の映画化。フィルムで撮ったのか映像の温かみが良い。
ポーランドもドイツとロシアという二つのキチガイ国家に蹂躙された哀れな国。
ワルシャワ蜂起といえば武装SSのカミンスキー旅団とディルレヴァンガーの蛮行が個人的にはキャッチーだが、映画にはほとんど出てこない。
もしかしたらこいつらがそうかも?

当時のワルシャワの街を再現したセットや衣装。瓦礫の街のオープンセットなどとてもお金がかかっているように見える映画。
ただ、この監督は戦闘シーンよりもラブシーンの演出に異常に力が入っており、その演出も「え・・・?」というものなので、この映画はまじめに見る映画ではないのかなと初っ端から思わされてしまう。
ドイツ軍のMG42の前で熱烈なキスをする主人公と女友だち。なぜか弾丸が弧を描いて二人を避けていく…。

スローモーションで描かれる長いセックスシーン(さっきのとは別の女友達)。まあ、いいから、戦えよ…。
主人公はキツイ状況にいるがイケメンで女にもモテまくるので、平和な現代日本の彼女いない歴年齢の野郎より恵まれていると思う。

若いうちは女にさえモテればそれだけで幸せだろ。
「NLL 연평해전」
2002年の日韓ワールドカップ時に海上軍事境界線で起きた韓国と北朝鮮の巡視船の戦闘を映画化。

金沢港に海上保安庁の巡視船が停まっているが、それよりも若干ボロく見える韓国の巡視船。

お約束の夜中に叩き起こされての戦闘準備訓練。歌いながらランニング。
後になって対決する韓国船と北朝鮮船の艦長の二人の出会い。
後半の戦闘までは割りとお約束の場面が続く。

海の場面が思ったより少ないのはどうかなと思った。
安定の韓国映画戦闘シーン。日本のものよりレベルが相当上だけど、スタッフがみんなアメリカ帰りなのかな?どこでこの技術を取得したのだろう。血まみれで相当激しい。


スターリン戦車(?)の砲塔を船に載せたDIY感のある北朝鮮の船。

仲間が死んで号泣→怒りの乱射→敵が死ぬ、の繰り返し演出は韓国的くどさ。
戦闘が終わってからの葬式→回想→実際の映像の泣き演出が体感時間的に30分くらいあって、完全に蛇足感…。
まあこれも韓国軍のプロパガンダなのだろう。
しかし、どれもクオリティが現代日本の戦争映画より上だなあ。『野火』は世界に誇れる日本の戦争映画だけど、それが自主映画で、商業の戦争映画は情けない出来なのは考えさせるものがある。
「1944」はエストニア映画、「リベリオン ワルシャワ大攻防戦」はポーランド映画、「N.L..L 북방한계선」は韓国映画だ。
「1944」
独ソ戦の武装SSエストニア人部隊とソビエト赤軍エストニア人部隊を描いた珍しい題材の映画。

エストニアはドイツとロシアという二つのキチガイ国家に蹂躙された哀れな小国。
主人公が入れ替わったりするトリッキーなストーリー。
軍装もリアル。

盛大に登場するT34/85戦車(結構あちこちに残っているのかな?)。

武装SSノルウェイ人部隊と共通語のドイツで話すエストニア人など、ディテールも面白い。
お約束のNKVDの卑劣漢。

全体的にはアッサリした戦争映画だけど、ほとんど映画製作もされていないような小国(日本と比べれば)なのに、クオリティが高いのはなぜなのだろうか?
『リベリオン ワルシャワ大攻防戦』
いつもの激安邦題とビジュアル。原題は「Warsaw 44」。

ワルシャワ蜂起の映画化。フィルムで撮ったのか映像の温かみが良い。
ポーランドもドイツとロシアという二つのキチガイ国家に蹂躙された哀れな国。
ワルシャワ蜂起といえば武装SSのカミンスキー旅団とディルレヴァンガーの蛮行が個人的にはキャッチーだが、映画にはほとんど出てこない。
もしかしたらこいつらがそうかも?

当時のワルシャワの街を再現したセットや衣装。瓦礫の街のオープンセットなどとてもお金がかかっているように見える映画。
ただ、この監督は戦闘シーンよりもラブシーンの演出に異常に力が入っており、その演出も「え・・・?」というものなので、この映画はまじめに見る映画ではないのかなと初っ端から思わされてしまう。
ドイツ軍のMG42の前で熱烈なキスをする主人公と女友だち。なぜか弾丸が弧を描いて二人を避けていく…。

スローモーションで描かれる長いセックスシーン(さっきのとは別の女友達)。まあ、いいから、戦えよ…。
主人公はキツイ状況にいるがイケメンで女にもモテまくるので、平和な現代日本の彼女いない歴年齢の野郎より恵まれていると思う。

若いうちは女にさえモテればそれだけで幸せだろ。
「NLL 연평해전」
2002年の日韓ワールドカップ時に海上軍事境界線で起きた韓国と北朝鮮の巡視船の戦闘を映画化。

金沢港に海上保安庁の巡視船が停まっているが、それよりも若干ボロく見える韓国の巡視船。

お約束の夜中に叩き起こされての戦闘準備訓練。歌いながらランニング。
後になって対決する韓国船と北朝鮮船の艦長の二人の出会い。
後半の戦闘までは割りとお約束の場面が続く。

海の場面が思ったより少ないのはどうかなと思った。
安定の韓国映画戦闘シーン。日本のものよりレベルが相当上だけど、スタッフがみんなアメリカ帰りなのかな?どこでこの技術を取得したのだろう。血まみれで相当激しい。


スターリン戦車(?)の砲塔を船に載せたDIY感のある北朝鮮の船。

仲間が死んで号泣→怒りの乱射→敵が死ぬ、の繰り返し演出は韓国的くどさ。
戦闘が終わってからの葬式→回想→実際の映像の泣き演出が体感時間的に30分くらいあって、完全に蛇足感…。
まあこれも韓国軍のプロパガンダなのだろう。
しかし、どれもクオリティが現代日本の戦争映画より上だなあ。『野火』は世界に誇れる日本の戦争映画だけど、それが自主映画で、商業の戦争映画は情けない出来なのは考えさせるものがある。
カナザワ映画祭 関連書籍