「別冊映画秘宝 厭な映画」 カナザワ映画祭2015副読本としてどうぞ
- 2015/09/09
- 22:54
かなり読み応えのある映画ムック本。企画のユニークさは際立っているので映画好きは買いだろう。
残念なのは『悪魔のいけにえ』のオーソリティの平山夢明氏の文章が載っていないことだ。これは必ず入れるべきだったと思う。なにせ平山氏は少年の頃に映画館で『悪魔のいけにえ』と『101匹わんちゃん』の二本立てを不意打ちのように見てしまい、精神に異常を来し、現在に至るそうだから。その件は名著「このビデオを見ろ」に書いてある。

また、同じく作家の牧野修氏も「ナゴム、ホラーライフ◎怖い映画のススメ」にて「厭な」ならぬ「どよ~んな」映画についてすでに6年も前に語っておられるので、この両氏はこの本には必要だったと思う。
そんな物足りなさを感じた方は(俺だけか?)是非、カナザワ映画祭2015の「田舎ホラー大全科」で両氏によるトークショーがあるので大丈夫だ。

裏表紙にはカナザワ映画祭2015の広告が。

若い人の中でいるであろう『悪魔のいけにえ』を未見で、この本を読んで興味を持った人は絶対に初見をカナザワ映画祭の爆音上映で観るべきだ。魂を持っていかれるだろう。youtubeや100円DVDレンタルなどで見てしまっては勿体ない。それは単なる確認作業だ。確認作業なんぞは捨てて、映画に身を任せる体験をしろ。
その価値のある映画だ。

別冊映画秘宝 厭な映画 (洋泉社MOOK)
posted with ヨメレバ
伊東 美和,狼座妖一郎,小野寺生哉,加藤 麻矢,高橋 ヨシキ,多田 遠志,中原 昌也,二階堂 卓也,真魚 八重子,涌井 次郎 洋泉社 2015-09-09

また、同じく作家の牧野修氏も「ナゴム、ホラーライフ◎怖い映画のススメ」にて「厭な」ならぬ「どよ~んな」映画についてすでに6年も前に語っておられるので、この両氏はこの本には必要だったと思う。
そんな物足りなさを感じた方は(俺だけか?)是非、カナザワ映画祭2015の「田舎ホラー大全科」で両氏によるトークショーがあるので大丈夫だ。
また、「田舎ホラー大全科」という同じタイトルで「厭な映画」に文章を書いた(こっそり間違いを直してくれたので編集の人は親切だ)ので好事家の方はどうぞ。俺からの借金15万円を返さない厭な人、中原昌也氏の隣に載っている…。ただ、文章はこの本の中で一番面白い。

裏表紙にはカナザワ映画祭2015の広告が。

若い人の中でいるであろう『悪魔のいけにえ』を未見で、この本を読んで興味を持った人は絶対に初見をカナザワ映画祭の爆音上映で観るべきだ。魂を持っていかれるだろう。youtubeや100円DVDレンタルなどで見てしまっては勿体ない。それは単なる確認作業だ。確認作業なんぞは捨てて、映画に身を任せる体験をしろ。
その価値のある映画だ。

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