カナザワ映画祭2015上映作品紹介その13 『霧』人間の野蛮性+人外の物の恐怖のダブルパンチ
- 2015/08/29
- 23:53
厭あな映画で有名な『ミスト』のモノクロ版。
フランク・ダラボンの意地悪な脚本が観た人を絶望のどん底に落としてくる。
白黒になったことで、さらに象徴性が増して、これこそが本当の『ミスト』=『霧』だと気付かせてくれる。

ある田舎町のスーパーマーケットの周囲が謎の霧に包まれてしまった。どうやら霧の中には“何か”がいるらしい。
恐怖心から野蛮性と原始性がむき出しになる閉じ込められた人々。果たして誰が生き残れるのか?
最初の嵐のシーンから爆音全開でいける素晴らしい音響効果。

出だしで上手に全てのキャラ紹介を済ます、手練のダラボン脚本と演出。
チョロそうな人が勇気を見せたり、とんでもなく邪悪だったり、良さそうな人が残酷な死に方を迎えたりと、様々なトラップが潜むダラボン節。
主人公の子どもの存在がずっとストーリー上の人質的となり、映画に不穏さを出す


『ウォーキング・デッド』のあの人たち。


この画を見てしまうと、白黒版以外あり得ないなと感じてしまう。カラー版なんてあったっけ?

だんだんおかしくなってくるスーパーに囚われた人たち。
学歴コンプレックスに溢れた百姓が吠える
田舎者 「大卒の都会人だからって、俺たちを舐めるなよ! 指図すんな!」

田舎差別意識をむき出す都会の弁護士
弁護士 「あんたら百姓はよそ者が嫌いなんだろ? 陰口叩いてるのは知ってるんだ!」

活き活きし出す宗教女。普段は気狂い扱いをされ馬鹿にされているので、晴れ舞台が来たと思って張り切る。というか張り切りすぎて…。

ただでさえ、人間同士でまとまらず、厭あな展開なのに、夜になって怪物たちが出現。

どんどん事態は悪化していく。




フランク・ダラボンが観客を殺す気で作ったこの映画を、さらに観客を二度殺す気で爆音上映します。

9/22(火・祝) 19:30から上映
フランク・ダラボンの意地悪な脚本が観た人を絶望のどん底に落としてくる。
白黒になったことで、さらに象徴性が増して、これこそが本当の『ミスト』=『霧』だと気付かせてくれる。

ある田舎町のスーパーマーケットの周囲が謎の霧に包まれてしまった。どうやら霧の中には“何か”がいるらしい。
恐怖心から野蛮性と原始性がむき出しになる閉じ込められた人々。果たして誰が生き残れるのか?
最初の嵐のシーンから爆音全開でいける素晴らしい音響効果。

出だしで上手に全てのキャラ紹介を済ます、手練のダラボン脚本と演出。
チョロそうな人が勇気を見せたり、とんでもなく邪悪だったり、良さそうな人が残酷な死に方を迎えたりと、様々なトラップが潜むダラボン節。
主人公の子どもの存在がずっとストーリー上の人質的となり、映画に不穏さを出す


『ウォーキング・デッド』のあの人たち。


この画を見てしまうと、白黒版以外あり得ないなと感じてしまう。カラー版なんてあったっけ?

だんだんおかしくなってくるスーパーに囚われた人たち。
学歴コンプレックスに溢れた百姓が吠える
田舎者 「大卒の都会人だからって、俺たちを舐めるなよ! 指図すんな!」

田舎差別意識をむき出す都会の弁護士
弁護士 「あんたら百姓はよそ者が嫌いなんだろ? 陰口叩いてるのは知ってるんだ!」

活き活きし出す宗教女。普段は気狂い扱いをされ馬鹿にされているので、晴れ舞台が来たと思って張り切る。というか張り切りすぎて…。

ただでさえ、人間同士でまとまらず、厭あな展開なのに、夜になって怪物たちが出現。

どんどん事態は悪化していく。




フランク・ダラボンが観客を殺す気で作ったこの映画を、さらに観客を二度殺す気で爆音上映します。

9/22(火・祝) 19:30から上映
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