『マッドマックス 怒りのデス・ロード』便乗のアサイラム製三流映画『マッド・スピード』
- 2015/04/30
- 13:35
安定のアサイラム・クオリティ。
でもまあ、こんなポスタービジュアル見せられたら見ちゃいますな。おそらくそういう層に向けて作られているんだろう。そして、それは世界中で結構な数がいると思われる。だから、こんなパチ物でも商売として成り立つんだな。スゴいなあ…。
資本の論理と観客の欲望からも離れた地点で毎年数百本の日本映画が作られているそうなので(柳下毅一郎氏がこの道の研究の権威。殺人研究家から特殊日本映画研究家になったようだ)、この作品のように資本の論理で作られた映画には駄作だとしても尊敬と羨望を抱いてしまう。

ストーリーはなんか、吸血鬼の跋扈する荒廃した近未来の荒野で主人公側グループと野盗グループが対立。そこに吸血鬼がなんだかんだと絡んでくる。
このダンプ松本みたいなメイクをした女が主人公。
荒野の道を改造車に乗って安全運転する彼氏に「ねえ~ん、あたしのこと愛してる?♥」と甘える。ラブホ帰りに県道を軽四で走るDQNカップルみたいな連中だ。このように初っ端から気の抜けたシーンなので、「……ああ、これはまじめに見なくてもいい作品か」と観客に悟らせてくれて親切だ。この後も、こいつらのタルい会話が延々と続く…。
メインビジュアルのコピーに「Welcome to Hell !」と威勢よく書かれているが、全然ヘルではない。ヘルはこんなヌルくないだろ、多分。


キツイのは全然ロード・ウォーズをしないことだ…。
どいつもこいつも車にも乗らずにダラダラと喋りまくる…。たまに車に乗っても速度40キロ位の安全運転。ガソリンを節約してるのかもしれないが、「Road Wars」なのにそれはないだろう…。
たまに吸血鬼が襲ってくるので、豊富にある銃火器で漫然と退治する。アサルトライフルとか自動拳銃を撃ちまくるので弾は豊富にある世界らしい。ちょっとそれはマッド・マキシズムに反するよね?

このオバサン、出てる映画間違えてないか?

この辺の危惧は本家の『マッドマックス 怒りのデス・ロード』にも感じている。グロックを撃つマックス…、アサルトライフルを連射する野盗とか…。それ違うだろ感が半端ない。まあ、とりあえず予告編以外の情報は一切シャットアウトして封切り日には見に行くが。それにしても「怒りのデスロード」って…。まるでマッドマックスのパチもんみたいや。中国語タイトルの「憤怒道」の方がいいぞ。

しかし、70歳超えてこういう作品撮れるジョージ・ミラーは単純にスゴい。しかも前作が『ハッピー・フィート2』とは…、その落差もスゴい…。

アリバイ的に登場する二連装ソードオフ・ショットガンとボウガン。でも、アサルトライフルがそんなにある世界だったら、そんなの役に立たないよ…?


野生児的なのも登場。

火炎放射車は結構カッコいいかも。



マッド・マックス2のコピーカットは笑えるのでそれは中々楽しい。
どうでもいいけど、そのブーツダサいな。もうちょっと他になかったのだろうか?

車の下には爆弾が仕掛けてある。

弛んだ顔のマックスもどき。

改造車三台程度で繰り広げられる数少ないカー・アクション。もちろんこれがラストバトル…。




ボウガンが車のドアを貫いて太ももに刺さったりするサンダードーム的シーン。

IMDbだと3.5/10みたいな評価になりそうな作品だけど、こういう映画は途中でトイレに行ったり、電話がかかってきたり、来客があったり、別のことをしてて場面を見ていなくても全然構わないのでイイね。こういう映画に文句言っても、「じゃあ、こんなモン、最初から見るなよ(失笑) 分かってただろ?(笑)」と言われたらそのとおりなので、文句を言っても始まらない。あと、見てて腹は立たなかった。
予告編
でもまあ、こんなポスタービジュアル見せられたら見ちゃいますな。おそらくそういう層に向けて作られているんだろう。そして、それは世界中で結構な数がいると思われる。だから、こんなパチ物でも商売として成り立つんだな。スゴいなあ…。
資本の論理と観客の欲望からも離れた地点で毎年数百本の日本映画が作られているそうなので(柳下毅一郎氏がこの道の研究の権威。殺人研究家から特殊日本映画研究家になったようだ)、この作品のように資本の論理で作られた映画には駄作だとしても尊敬と羨望を抱いてしまう。

ストーリーはなんか、吸血鬼の跋扈する荒廃した近未来の荒野で主人公側グループと野盗グループが対立。そこに吸血鬼がなんだかんだと絡んでくる。
このダンプ松本みたいなメイクをした女が主人公。
荒野の道を改造車に乗って安全運転する彼氏に「ねえ~ん、あたしのこと愛してる?♥」と甘える。ラブホ帰りに県道を軽四で走るDQNカップルみたいな連中だ。このように初っ端から気の抜けたシーンなので、「……ああ、これはまじめに見なくてもいい作品か」と観客に悟らせてくれて親切だ。この後も、こいつらのタルい会話が延々と続く…。
メインビジュアルのコピーに「Welcome to Hell !」と威勢よく書かれているが、全然ヘルではない。ヘルはこんなヌルくないだろ、多分。


キツイのは全然ロード・ウォーズをしないことだ…。
どいつもこいつも車にも乗らずにダラダラと喋りまくる…。たまに車に乗っても速度40キロ位の安全運転。ガソリンを節約してるのかもしれないが、「Road Wars」なのにそれはないだろう…。
たまに吸血鬼が襲ってくるので、豊富にある銃火器で漫然と退治する。アサルトライフルとか自動拳銃を撃ちまくるので弾は豊富にある世界らしい。ちょっとそれはマッド・マキシズムに反するよね?

このオバサン、出てる映画間違えてないか?

この辺の危惧は本家の『マッドマックス 怒りのデス・ロード』にも感じている。グロックを撃つマックス…、アサルトライフルを連射する野盗とか…。それ違うだろ感が半端ない。まあ、とりあえず予告編以外の情報は一切シャットアウトして封切り日には見に行くが。それにしても「怒りのデスロード」って…。まるでマッドマックスのパチもんみたいや。中国語タイトルの「憤怒道」の方がいいぞ。

しかし、70歳超えてこういう作品撮れるジョージ・ミラーは単純にスゴい。しかも前作が『ハッピー・フィート2』とは…、その落差もスゴい…。

アリバイ的に登場する二連装ソードオフ・ショットガンとボウガン。でも、アサルトライフルがそんなにある世界だったら、そんなの役に立たないよ…?


野生児的なのも登場。

火炎放射車は結構カッコいいかも。



マッド・マックス2のコピーカットは笑えるのでそれは中々楽しい。
どうでもいいけど、そのブーツダサいな。もうちょっと他になかったのだろうか?

車の下には爆弾が仕掛けてある。

弛んだ顔のマックスもどき。

改造車三台程度で繰り広げられる数少ないカー・アクション。もちろんこれがラストバトル…。




ボウガンが車のドアを貫いて太ももに刺さったりするサンダードーム的シーン。

IMDbだと3.5/10みたいな評価になりそうな作品だけど、こういう映画は途中でトイレに行ったり、電話がかかってきたり、来客があったり、別のことをしてて場面を見ていなくても全然構わないのでイイね。こういう映画に文句言っても、「じゃあ、こんなモン、最初から見るなよ(失笑) 分かってただろ?(笑)」と言われたらそのとおりなので、文句を言っても始まらない。あと、見てて腹は立たなかった。
予告編
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