気狂い爺マイケル・ダグラスが荒野で人間狩り 『追撃者』
- 2015/04/23
- 13:56
マイケル・ダグラスが『ファーリング・ダウン』以上のキチガイを演じる。老いてますます盛ん也。

田舎の荒野に狩りにやって来た金持ちのマイケル・ダグラスを、地元の貧乏青年がガイドする。間違えて地元民を射殺してしまったマイケル・ダグラスは証拠隠滅のために青年を追う。
貧乏青年はもちろんトレイラー・ハウス暮らし。

地元保安官ロニー・コックス(『脱出』!、『トータル・リコール』!)の紹介で金持ちを狩りに案内することになる。

ドイツ軍の装甲車みたいな六輪ベンツがマイケル・ダグラスの愛車。

愛銃はstyer scout。いやあ、このライフルは良く当たるし、軽くて使いやすいんですわ。私も10年以上前によく撃っていました(「counter-strike」というゲームで)。

車の中は電子レンジ、冷蔵庫、エスプレッソマシンにカクテルセットと装備が充実。『トラック野郎』の一番星号なみの充実度だ。

一番星号に装備されたヴェンディング・マシーン。ジュースからラーメンまであるぞ。


本当に何もない凄まじい荒野だなあ。どこの惑星だ? 本当に地球かこれ? こういう荒野を国土に持っている国と戦争しても絶対に勝てない気がする。

谷の上で影がチラッと動いたのですかさず撃つマイケル・ダグラス。


撃たれたのは哀れなオッサンだった。後で分かるがこのオッサンは青年のトモダチ。荒野の穴蔵で暮らす世捨て人の奇人(少しユナ・ボマーが入ってるのかな? ダイナマイトも持ってるし)だ。

証拠隠滅のため青年も殺すことにしたマイケル・ダグラス。銃で殺すと足がつくため、砂漠を裸で彷徨かせて野垂れ死にさせる気だ。なんというサディストなんでしょう!

腹が減って、のども渇いて日焼けで肌もボロボロ。足は裸足なのでグチャグチャ。

それを双眼鏡で見ながら、クラシックをラウドスピーカーで流し、嬉しそうにカクテルを入れるマイケル・ダグラス。



チェリーまで入れやがってる! 青年はのどが渇いてハアハア云ってるのに! カクテルの飲み方が『トラック野郎』の桃さんのビールの飲み方ばりに美味そうに飲んでいるのがまた憎たらしい。

携帯椅子も座り心地の良さそうな高そうな椅子だ。車にはマイクも装備されているのでラウドスピーカーで青年に演説をかます。


どうして荒野のオトコは車にスピーカーを付けてマイクで演説をしたがるのだろうか? まあ気持ちはわかる…。そういや今選挙の時期で何の工夫もなく選挙カーでアホどもが「○○をお願いします! ○○をお願いします!」とアホの選挙民向け(いや、言葉が悪いな…こんなやり方で票が増えると思っているほど一般市民を馬鹿にして舐めきった)選挙活動をしているが、装甲車みたいな六輪車のゴツイ車に乗ってラウドスピーカーで「お前たち! おれの話を聞け!」と選挙活動をする帝王はいないのだろうか? 国土に荒野のない国はダメか…。

*
実はこの荒野にはあちこちにあの奇人のオッサンが宝物を隠したポイントがあったのだ。地図を元にアイテム探索をする青年。


そして、宝物の地図を使って最強のアイテム「手製のパチンコ」を手にした! チャラリラリラリラ~ン!(ゼルダの伝説風に) 青年は逆襲を開始するのだった。



マイクで爆笑しながら、青年に向かってダイナマイトを投げまくるマイケル・ダグラス。本当に嬉しそうな表情をしている。



金持ちか何か知らねえが、このジジイだけは許せねえ!

そして闘いの末、保安官事務所にマイケル・ダグラスを連行する青年。あれ?この場面はどこかで見たことあるぞ…?


部屋への入り方とか、それを職員が呆然と見ているところも含めてなんかスゴい似てた。

この映画は腹を空かせて、喉も渇かして見ると、金持ちへの憎しみが一層湧き、さらに楽しめると思う。
監督の前作は未見だが、格差社会というものにこだわりがあるらしい。前作『カレ・ブラン』は日本でも公開されたようだが、その公式サイトをクリックするとなぜか葬儀屋のサイトに…。高度な皮肉なのだろうか?
原作本も翻訳されている。
予告編

田舎の荒野に狩りにやって来た金持ちのマイケル・ダグラスを、地元の貧乏青年がガイドする。間違えて地元民を射殺してしまったマイケル・ダグラスは証拠隠滅のために青年を追う。
貧乏青年はもちろんトレイラー・ハウス暮らし。

地元保安官ロニー・コックス(『脱出』!、『トータル・リコール』!)の紹介で金持ちを狩りに案内することになる。

ドイツ軍の装甲車みたいな六輪ベンツがマイケル・ダグラスの愛車。

愛銃はstyer scout。いやあ、このライフルは良く当たるし、軽くて使いやすいんですわ。私も10年以上前によく撃っていました(「counter-strike」というゲームで)。

車の中は電子レンジ、冷蔵庫、エスプレッソマシンにカクテルセットと装備が充実。『トラック野郎』の一番星号なみの充実度だ。

一番星号に装備されたヴェンディング・マシーン。ジュースからラーメンまであるぞ。


本当に何もない凄まじい荒野だなあ。どこの惑星だ? 本当に地球かこれ? こういう荒野を国土に持っている国と戦争しても絶対に勝てない気がする。

谷の上で影がチラッと動いたのですかさず撃つマイケル・ダグラス。


撃たれたのは哀れなオッサンだった。後で分かるがこのオッサンは青年のトモダチ。荒野の穴蔵で暮らす世捨て人の奇人(少しユナ・ボマーが入ってるのかな? ダイナマイトも持ってるし)だ。

証拠隠滅のため青年も殺すことにしたマイケル・ダグラス。銃で殺すと足がつくため、砂漠を裸で彷徨かせて野垂れ死にさせる気だ。なんというサディストなんでしょう!

腹が減って、のども渇いて日焼けで肌もボロボロ。足は裸足なのでグチャグチャ。

それを双眼鏡で見ながら、クラシックをラウドスピーカーで流し、嬉しそうにカクテルを入れるマイケル・ダグラス。



チェリーまで入れやがってる! 青年はのどが渇いてハアハア云ってるのに! カクテルの飲み方が『トラック野郎』の桃さんのビールの飲み方ばりに美味そうに飲んでいるのがまた憎たらしい。

携帯椅子も座り心地の良さそうな高そうな椅子だ。車にはマイクも装備されているのでラウドスピーカーで青年に演説をかます。


どうして荒野のオトコは車にスピーカーを付けてマイクで演説をしたがるのだろうか? まあ気持ちはわかる…。そういや今選挙の時期で何の工夫もなく選挙カーでアホどもが「○○をお願いします! ○○をお願いします!」とアホの選挙民向け(いや、言葉が悪いな…こんなやり方で票が増えると思っているほど一般市民を馬鹿にして舐めきった)選挙活動をしているが、装甲車みたいな六輪車のゴツイ車に乗ってラウドスピーカーで「お前たち! おれの話を聞け!」と選挙活動をする帝王はいないのだろうか? 国土に荒野のない国はダメか…。

*
実はこの荒野にはあちこちにあの奇人のオッサンが宝物を隠したポイントがあったのだ。地図を元にアイテム探索をする青年。


そして、宝物の地図を使って最強のアイテム「手製のパチンコ」を手にした! チャラリラリラリラ~ン!(ゼルダの伝説風に) 青年は逆襲を開始するのだった。



マイクで爆笑しながら、青年に向かってダイナマイトを投げまくるマイケル・ダグラス。本当に嬉しそうな表情をしている。



金持ちか何か知らねえが、このジジイだけは許せねえ!

そして闘いの末、保安官事務所にマイケル・ダグラスを連行する青年。あれ?この場面はどこかで見たことあるぞ…?


部屋への入り方とか、それを職員が呆然と見ているところも含めてなんかスゴい似てた。

この映画は腹を空かせて、喉も渇かして見ると、金持ちへの憎しみが一層湧き、さらに楽しめると思う。
監督の前作は未見だが、格差社会というものにこだわりがあるらしい。前作『カレ・ブラン』は日本でも公開されたようだが、その公式サイトをクリックするとなぜか葬儀屋のサイトに…。高度な皮肉なのだろうか?
原作本も翻訳されている。
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ロブ ホワイト 評論社 2010-03
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