任天堂公式社史? 「任天堂コンプリートガイド -玩具編-」
- 2015/04/18
- 21:14
任天堂の家庭用ゲーム機以外の製品が全て載った貴重な資料本。
初めて買ってもらったゲーム、そして人生でおそらく初めてプレイしたゲームの「ゲームウォッチ ドンキーコングJr」も紹介されていて懐かしさに涙が出てくる。1982年発売と書いてあるから保育園の年長か…。このゲームウォッチもボタンが壊れていつのまにか親に捨てられたな…。どうして親は隙あれば子どものオモチャを捨てるのだろうか?

ただ、大本営発表に忠実なのか、検閲なのか自主規制なのか、任天堂の黒歴史のラブホテル経営を「時間貸しするホテル事業」というような湾曲表現にしていた。
でも、タイトーの「スペースインベーダー」を勝手にコピーしていた任天堂黒歴史時代の山内社長(当時)の下記のような発言を載せるバランス感覚も。
まるで、近年の過激なオープンソースの考えかた(というよりも海賊版のネット流出の正当化に近い考えかた)を40年前近く前にしていて感心するが、後にファミコン以降の任天堂自らが秘密主義に固まり、特許侵害を訴えまくっていたので完全にブーメラン発言で香ばしい。
また、「スーパーマリオ」、「ゼルダの伝説」の生みの親、宮本茂の出身校を金沢大学と誤記。正しくは金沢市立美術工芸大学だ。素晴らしい本なのでこういうのは残念だ。
でも任天堂信者はマストアイテムです。
任天堂コンプリートガイド -玩具編-
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山崎 功 主婦の友社 2014-12-05

ただ、大本営発表に忠実なのか、検閲なのか自主規制なのか、任天堂の黒歴史のラブホテル経営を「時間貸しするホテル事業」というような湾曲表現にしていた。
でも、タイトーの「スペースインベーダー」を勝手にコピーしていた任天堂黒歴史時代の山内社長(当時)の下記のような発言を載せるバランス感覚も。
「遊びにパテント(特許)はないわけです。したがって、コピーしようとする気持ちがあれば、できるわけです。それに対して、適切な手があるかといえば、ないわけです。要は、そういう考え方を捨てて、これからのアミューズメント業界の発展のために、相互にソフトを公開して、この新しく巨大な、そして衰えることのない産業を発展させていくことが必要です。インベーダーが衰えても、マイコンを軸とした遊びは栄えていくわけですからね。秘密というような考えかたを捨てて、互いが開発した優れたものを交流していくことが大事だと思います」
まるで、近年の過激なオープンソースの考えかた(というよりも海賊版のネット流出の正当化に近い考えかた)を40年前近く前にしていて感心するが、後にファミコン以降の任天堂自らが秘密主義に固まり、特許侵害を訴えまくっていたので完全にブーメラン発言で香ばしい。
また、「スーパーマリオ」、「ゼルダの伝説」の生みの親、宮本茂の出身校を金沢大学と誤記。正しくは金沢市立美術工芸大学だ。素晴らしい本なのでこういうのは残念だ。
でも任天堂信者はマストアイテムです。
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