これはヒドい……。
つまらないと正直に書きすぎて検閲が入ってしまった映画評だ。
しかし、マスク、消毒、距離を取るという様々なハードルを乗り越えて映画館に行き、見た映画がこれだったらもう誰も映画館に行かなくなるのではないだろうか?
映画を見始めた小学校低学年の頃からヒドい映画を見続けていて、ちょっとやそっとではつまらない映画を見たところで「損をした!」とか「チクショウ!」とか動揺することは皆無でむしろ「こんなヒドい映画を見てネタになった」と思うくらいだったのだが、今回のこの映画は……。もしかしたら「映画館で見た映画」の中では人生で一番つまらない映画だったかもしれない。
よくこんなもの上映できたな?
このブログや新聞にもこの映画について書いているのでまあネタにはできているのだが……。
今回体感したが、このパンデミックの状況で様々な障害を乗り越え、映画を見に行き、その映画がつまらなかったことによるダメージがここまで大きいとは。
映画にそんなに興味がない方が、今、映画館に行き見た映画がハズレだった時のダメージはもうとてつもなく大きく「もう映画館なんか行くか!」となるのでは?と心配になってしまった。
これは外食についても同じことを思っていて、感染の心配、マスク、消毒、ソーシャルディスタンスなど様々な障害を乗り越え食べに行った店がイマイチだった時の不満度が甚大で、「絶対に二度とこの店には来ない」と思ってしまうようになってしまった。
以前だったら、「接客が冷たいけど、安くてまあまあだからまた来るか」とか、「たいしてうまくないけど、店の居心地は悪くないから皆で来る時にまた使うか」とおおらかに考えていたのだけど、今は店がハズレた時のダメージが非常に大きい。
「自炊したほうがハズレもないし、楽だし、もう外食やめよう」となってしまう。
サービス業は本気で考え直さないと厳しい時代になったのだろう。
おそらくそれは「超絶技術やサービス、ウルトラコストパフォーマンスを提供しろ」ということではなくて、
外に行って出会える温かみというか何かそういうものを提供できている店、場所にはわざわざ行きたくなるというシンプルなことなのだと思う。
映画のセレクションも真剣に考えていかないといけないね、これは。
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