無人島で731部隊が開発したミュータントが大暴れ?「怪物島」ジェレミー・ロビンスン
- 2015/02/11
- 23:29
「怪物島」というタイトルと、帯の謳い文句を見ると、「ウィリアム・ホープ・ホジスンの「夜の声」(『マタンゴ』の原作)が元ネタ」とか「『サンダ対ガイラ』を思い浮かべる」とか書いてあるのでとりあえず衝動買い。
原題を見ると、「Island 731」と書いてある。731という不吉な数字はもちろん世界的に有名なアレだ。
生体実験や人体実験といえばナチスと並び有名な731石井部隊。外国の人は大概知ってるねこれ。
実録「悪魔の飽食」を小学生の時に読んで、「はだしのゲン」と同様にトラウマを植え付けられたものだ
また、生きた猫を本当に撮影で殺すという非道な香港映画『黒い太陽731』もよく知られている(動物好きとしては許せない)。しかし、映画としては面白いのでブルーレイ化しないのかな。余談だが、『黒い太陽731』が国内リリースされた当時はこんな映画が輸入されてきても「美しい国、日本を汚すとはけしからん!」みたいな声は出ずに、皆、「しょうがねえな~ニヤニヤニヤ」という反応で、あの頃の日本はまだ精神的に余裕があったのだろう。今はもう心理的ハリネズミ状態でちょっと批判されたりするとヒステリックに騒ぎたて、日本を褒めている外国人を無理やり探してきては愛国オナニーをしまくっている状況だ。自信がなくなってしまったんだな。
で、この作品だが、開巻はいきなり1942年のミッドウェイ。日本軍が壊滅的敗北を蒙り、アメリカとの戦争で負けが確定してしまった戦場。戦闘で船を沈められた米兵が日本軍の支配する何処かの島へ辿り着き、改造手術を施される…。
え? でも731部隊って満州だよね? まあそういう細かい話はアメ公は知らないか…。
そして、次の章でいきなり現代の太平洋の調査船に場面は移る。
ここから船の中での乗組員の乳繰り合いがダラダラダラダラ続きウンザリして何度も睡魔に襲われながら読み進めると、やっと船が沈没してくれた。
ここから無人島に流されてちゃんとストーリーを展開してくれるのかな? とりあえず今はここまでしか読んでないので何とも言えない。元が悪いのか翻訳が悪いのか、とにかく文章にドライヴ感が全くなく、また描写力も下手くそなので、1ページ、1ページがつまらないが、「無人島で日本軍が開発した改造人間が大暴れ」という設定に期待して何とか読み進めるつもりだ。作者のジェレミー・ロビンスンは同世代なので、おそらく我々が80年代、90年代に親しんだホラー映画に影響を受けているだろうし(調査船内での退屈な場面は『リバイアサン』の前半のようだ)、何となく展開は予想できる。でも、原題の「Island 731」は直球でイイと思う。
続編の「Project 731」はこんなビジュアル。完全に怪獣映画。

他にも怪獣小説が盛りだくさん。お前も好きだなあ(笑)とコメントするしかない。


食人鬼モノ。

ナチスの歴史改変モノ。なぜか東京もナチスに攻撃されるらしい。

こんなペースで年に4~5冊(!)書いているらしい。こういうテイストを見ると、同じ趣味をしていて完全に同世代だなと感じる。書斎には当然フィギュアが多数(笑)。

原題を見ると、「Island 731」と書いてある。731という不吉な数字はもちろん世界的に有名なアレだ。
生体実験や人体実験といえばナチスと並び有名な731石井部隊。外国の人は大概知ってるねこれ。
実録「悪魔の飽食」を小学生の時に読んで、「はだしのゲン」と同様にトラウマを植え付けられたものだ
また、生きた猫を本当に撮影で殺すという非道な香港映画『黒い太陽731』もよく知られている(動物好きとしては許せない)。しかし、映画としては面白いのでブルーレイ化しないのかな。余談だが、『黒い太陽731』が国内リリースされた当時はこんな映画が輸入されてきても「美しい国、日本を汚すとはけしからん!」みたいな声は出ずに、皆、「しょうがねえな~ニヤニヤニヤ」という反応で、あの頃の日本はまだ精神的に余裕があったのだろう。今はもう心理的ハリネズミ状態でちょっと批判されたりするとヒステリックに騒ぎたて、日本を褒めている外国人を無理やり探してきては愛国オナニーをしまくっている状況だ。自信がなくなってしまったんだな。
で、この作品だが、開巻はいきなり1942年のミッドウェイ。日本軍が壊滅的敗北を蒙り、アメリカとの戦争で負けが確定してしまった戦場。戦闘で船を沈められた米兵が日本軍の支配する何処かの島へ辿り着き、改造手術を施される…。
え? でも731部隊って満州だよね? まあそういう細かい話はアメ公は知らないか…。
そして、次の章でいきなり現代の太平洋の調査船に場面は移る。
ここから船の中での乗組員の乳繰り合いがダラダラダラダラ続きウンザリして何度も睡魔に襲われながら読み進めると、やっと船が沈没してくれた。
ここから無人島に流されてちゃんとストーリーを展開してくれるのかな? とりあえず今はここまでしか読んでないので何とも言えない。元が悪いのか翻訳が悪いのか、とにかく文章にドライヴ感が全くなく、また描写力も下手くそなので、1ページ、1ページがつまらないが、「無人島で日本軍が開発した改造人間が大暴れ」という設定に期待して何とか読み進めるつもりだ。作者のジェレミー・ロビンスンは同世代なので、おそらく我々が80年代、90年代に親しんだホラー映画に影響を受けているだろうし(調査船内での退屈な場面は『リバイアサン』の前半のようだ)、何となく展開は予想できる。でも、原題の「Island 731」は直球でイイと思う。
続編の「Project 731」はこんなビジュアル。完全に怪獣映画。

他にも怪獣小説が盛りだくさん。お前も好きだなあ(笑)とコメントするしかない。


食人鬼モノ。

ナチスの歴史改変モノ。なぜか東京もナチスに攻撃されるらしい。

こんなペースで年に4~5冊(!)書いているらしい。こういうテイストを見ると、同じ趣味をしていて完全に同世代だなと感じる。書斎には当然フィギュアが多数(笑)。

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