戦争映画3タイトル「1944」、『リベリオン ワルシャワ大攻防戦』、「NL.L 연평해전」
- 2015/12/28
- 23:38

年末なので戦争映画を見たくなり、たて続けに見る。「1944」はエストニア映画、「リベリオン ワルシャワ大攻防戦」はポーランド映画、「N.L..L 북방한계선」は韓国映画だ。「1944」独ソ戦の武装SSエストニア人部隊とソビエト赤軍エストニア人部隊を描いた珍しい題材の映画。エストニアはドイツとロシアという二つのキチガイ国家に蹂躙された哀れな小国。主人公が入れ替わったりするトリッキーなストーリー。軍装もリアル。盛大に...
PLA(中国人民解放軍)対PMC(民間軍事会社)の現代戦中国大陸映画 『ウルフ・オブ・ウォー』
- 2015/07/03
- 11:00

英語タイトルは「Wolf Warriors」ウルフ・オブ・ウォー ネイビー・シールズ傭兵部隊 vs PLA特殊部隊 [DVD]posted with カエレバウー・ジン アメイジングD.C. 2016-01-08 東南アジアの華僑の麻薬王がPMCを雇って、弟を殺した仇の中国人民解放軍のエリート・スナイパーを狙う。白人中心で構成されたPMCの部隊。隊長はアメリカ人。ポスターにあるように携帯式ミニガンまで持っている。狙われるのは中国人民解放軍英雄的狙撃手ウー...
伝説のクソゲーを求めて…「Angry Video Game Nerd The Movie」
- 2015/05/14
- 18:12

最近は映画配信もしているsteam。steamページのリンク「Angry Video Game Nerd」は元々レトロゲーム紹介の動画配信で有名なユーチューバーみたいな人らしい(知らないけど)。日本で言うとよゐこのアレみたいなものかな(よく知らない)。未プレイだが、あらゆるクソゲーの要素を集めて良ゲーにした「Angry Video Game Nerd Adventures」というインディーズゲーもリリースされている。ストーリーは、アタリの伝説のクソゲー「E.T....
初(?)の恐竜POV「Expedition」は予想通りゴミ
- 2015/05/12
- 20:03

『ブレア・ウィッチ・プロジェクト』以来15年以上に渡って映画界をイナゴの群れのように食い荒らしているPOVモノ。今回はおそらくPOVモノ初となる恐竜POV。南米の未知の原野に恐竜がいた。探検隊は恐竜の撮影に成功する。車で行ける所に恐竜なんているか?一時間経っても恐竜は出ず、こんなヘビがいたくらいで大騒ぎ…。このくらいその辺の県道のペットショップにいるだろ。こんなトコに恐竜なんているわけねーだろ! いたらとっ...
カート・コバーンのドキュメンタリー「Cobain Montage of Heck」
- 2015/05/11
- 12:47

高校から大学までの間にハマりまくったNIRVANA。海外ブートレグ盤も買い漁って聴き倒したので自分の中でNIRVANAの季節は終って(新譜も出たけど、すでにブートレグで聞いていた音源がほとんどだった)、それ以降かれこれ19年はちゃんと聞いていなかった。カート・コバーンの人生を関係者や家族のインタビューと、当時の映像で追っていく。時間は残酷だ…。すっかりハゲあがったクリス・ノヴォセリック(まあ昔からチョットやばか...
中国産キテレツCGアニメ映画『一万年、後....。(一万年以后)』
- 2015/05/03
- 13:53

中国産CGアニメ映画。なんか最近の中国映画がパワフル過ぎて目が離せない。この強烈なポスタービジュアルの数々。中国が安易なパクリをやめてオリジナリティを追求しだしたら、とんでもないソフトパワーを持ちそう。というか、もう持ち始めてるな。中国映画の特徴として一見メチャクチャなビジュアルだが、脚本はハリウッド映画のように破綻しておらず、キッチリまとまっている所。伏線とか全部回収してくれるところが律儀。これは...
お尻の穴が痒い女子高生のドイツ青春モノ「Feuchtgebiete」
- 2015/04/20
- 12:33

やたら露悪的なドイツの青春モノ。英語タイトルは「Wetlands」。このドイツ語タイトルはなんと発音するのだろうか? フェウハトゲビッテ? 舌を噛みそうだ…。下品な露悪描写がとても多い作品なのだが、ドイツ人の生真面目さ故か根本の所でモラルに挑戦しているような感じはしない。露悪的だけど人生に真面目に悩む少女を描いた青春モノという枠に収まる作品だった。2013年の作品だけど、90年代後半から00年代初めによく...
グアンタナモ強制収容所のカンドードラマ『レディ・ソルジャー』
- 2015/04/14
- 13:37

アメリカがキューバに不法設置した戦争犯罪のグアンタナモ収容所が舞台。そこに送られてきた女性新兵と英語が堪能な抑留者との交流を描く。最近よくある実話の映画化ではなく、実在の場所を舞台にした社会派娯楽映画。社会派娯楽映画の常で予定調和の真面目な作品なので、面白いか?と聞かれれば、個人的には全然面白くない。社会問題には興味があるけど、そのトピックについての本を沢山読んだりするほどには興味がない層の人が見...
『不屈の男 アンブロークン』の前半とソックリな海で漂流サバイバル「Against The Sun」
- 2015/04/05
- 21:06

1942年1月。太平洋で迷子になったアメリカ海軍の飛行機が燃料切れで墜落。パイロット三名が海で漂流した実話を映画化。って、あれ?なんか『アンブロークン』の前半部分と似てるな…。関連リンク:反日映画か?実話の映画化アンジェリーナ・ジョリー監督作品『アンブロークン』さて、『アンブロークン』と違ってこちらは日本軍とか一切出てこず漂流サバイバルに特化したシンプルな映画だ。しかし、本当に『アンブロークン』の...
モンスターが全然出てこないモンスター映画「Leprechaun: Origins」
- 2015/04/04
- 11:35

アイルランドにやって来たバックパッカーの4人が、地元民から古の怪物レプリコーンの生贄にされる。若干『ウィッカーマン』が入ったストーリー。かといって田舎ホラー的要素も薄味で、さらにモンスターは全然出てこず。全く面白くない作品である。時間とお金の無駄なので見ないほうがよい。ポスター別バーション。というかこのオッサン誰だったけか? こんなビジュアルでそもそもやる気あるのか?さて、ダメなホラー映画の典型で...
怪談とは別の意味で後味最悪な香港怪談「恐怖在線(Twilight Online)」
- 2015/03/27
- 12:30

昨日の中国大陸映画「無人区」に続き、こちらは中国香港映画。ロケーションが大陸とは全然変わって、こちらは狭苦しく湿気でじめじめした香港が舞台。ビルの底やビルの中、河の近くが主要舞台なのだが、まさに地下にいるようでロケーションは怪談映画にピッタリだと思う。ちなみに「香港は地下だ」は映画監督の塩田明彦氏が提唱した概念(詳しくは「映画の生体解剖X映画術: 何かがそこに降りてくる」を読んでください。kindle版で...
中国の田舎は当然ヤバい「無人区(No Man's Land)」
- 2015/03/26
- 16:54

出だしから『マッドマックス2』感にヤラれた。まあ、欧米諸国だと『マッドマックス2』パクリはゾンビのようにたくさんあって、「ああ、もういいよ…どうせオタクが撮ったチャラい作品なんだろ?」と食傷するのだけれど、これは共産圏の中国映画なのだ。しかも、香港映画的チャラさもない。大陸的ドッシリ感。おそらく、音楽やロケーションから推測するとこれは西部劇のオマージュなのだろうけど、西部劇オマージュという風に切り...
殺戮系硬派FPSゲーム「Killing Floor」の短編映画化「Killing Floor: Uncovered」がsteamで配信中
- 2015/02/22
- 21:14

とにかく撃ちまくってたくさん怪物をブチ殺すことに特化したFPSの名作ゲーム「Killing Floor」を短編映画化。無料配信中「Killing Floor」はsteamゲームの中で最も長くプレイしたゲームの内の一つだ。発売されたのが2009年頃だったから、かれこれ約6年も経っている。最近はあまりプレイしていないが、未だに飽きないスルメゲーだ。さて、その映画化は、またまたまたのゾンビ映画だ。そして、またまたのPOV形式。本当にゾンビ...
擬似ドキュメンタリーで描く宇宙人との架空戦記『アウトポスト37』
- 2015/02/21
- 13:55

アウトポスト37 [DVD]posted with ヨメレバライリー・マクレンドン TCエンタテインメント 2015-04-24 2021年、「ヘヴィー」と呼ばれる宇宙人が突然侵略を開始。2022年、戦いの末、ヘヴィーは自分たちの兵隊と前哨基地を残したまま唐突に地球から撤退。2023年、ヘヴィーの残党を掃討する目的でUSDF(The United Space Defense Force)という軍が創設される。2033年、任務をほぼ終えたUSDFは規模も予算も縮小。存在...
米国UFO怪談その二「EJECTA」
- 2015/02/19
- 14:28

過去にアブダクションされたオッサンを政府の連中が拉致し、「UFOはどこだ?」とブラックサイトで拷問にかけるが、宇宙人にポゼッションされたオッサンは不死身の体で逆襲するのだった。久しぶりにクズ映画に当たった。何度も何度も意識を失いながらも何とか最後まで鑑賞。87分の作品だが、体感時間は三時間だった。『フォース・カインド』のオバサンの顔のように、オッサンの怖い顔だけを見せ場にして物語がダラダラと続く。『...
アラスカで大熊が大暴れ「Grizzly」
- 2015/02/17
- 14:23

1976年の『グリズリー』とは別物の「Grizzly」。元々のタイトルは「Red Machine」 とか「Endangered」とかだったらしい。疎遠になっていた保安官の兄と、流れ者の弟がアラスカの原生林で灰色熊と対決。モンスター映画の出だしは、モンスターの自己紹介としてとても重要なのだが、今作はその時点でアレッ?っという出来。実際のクマを使って撮影しているため、どう見てもそのクマが巨大熊にも怪物にも見えない。カットバックが...
南部、ヒルビリー、トレイラー・ハウス、沼、トラバサミ、監禁、銃、麻薬 「The World Made Straight」
- 2015/02/04
- 15:03

田舎ホラー(例:『悪魔のいけにえ』、『脱出』)を包括する南部ゴシックの要素に目がないので、ヒルビリー、沼、トラバサミ、監禁、銃、麻薬という要素が散りばめられた本作をとりあえず見る。本作はホラーではないので、南部ゴシックと呼んだほうがいいかもしれない(田舎ホラージャンルのクラシック『脱出』も実はホラー映画ではないので、南部ゴシックと定義したほうがよいのかも)。確かにタイトルにある要素は全て出てくる作...
戦時下のパレスチナの日常 「War around us」
- 2015/01/27
- 07:00

2008年のガザ紛争のパレスチナ側からの映像記録。アル・ジャジーラの男女二人の記者が主人公。レポート中もパレスチナの街にイスラエルのミサイルがドカンドカンと落ちる。日曜の朝でも平日の夜でも住民の都合関係なしに空から降ってくる死。犠牲者のほとんどはハマスとは関係のない一般市民、そして多数の子ども。1300人以上が死亡。このブログはそういう遺体写真はご法度なので、この爆発の後の惨状がどうなっているか見...
ナチス製空飛ぶスーパーミュータントゾンビザメの襲撃 「SKY SHARKS」
- 2015/01/25
- 08:00

百聞は一見に如かず。このビジュアルが全てを表している。やはりサメは商売として手堅いらしい…。ストーリーは、北極の氷に下に眠っていたナチが作った空飛ぶスーパーミュータントゾンビザメ(長いよ…)が現代に蘇って空で大暴れ。主人公たちは世界を救うために空飛ぶスーパーミュータントゾンビザメと戦うのだった。…スゴいな。小学三年生のノートの落書きみたいなあらすじだ。『高い城の男』にも最近出ていたケイリー・ヒロユキ...
最狂の過激派・イスラム国のプロパガンダ映画 『闘いの炎』
- 2015/01/23
- 19:00

何かと世間をお騒がせのIS(イスラム国)は、広報活動も盛んで、今風演出を施した吐き気を催すような処刑動画が有名だ。その中でも極めつけの広報活動が、この新兵リクルート目的のプロパガンダ映画「Flames of War: Fighting Has Just Begun」だ。英語で見やすく製作されている(おそらくアメリカ人が英語ナレーションを担当している)。まずアメリカを代表とする十字軍勢力の欺瞞を批判するメッセージが、ブッシュやオバマのスピ...