オーストリア＝ハンガリー帝国対イタリア王国の第一次世界大戦モノ『サイレント・マウンテン　巌壁の戦場』

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オーストリア＝ハンガリー帝国対イタリア王国の第一次世界大戦モノ『サイレント・マウンテン　巌壁の戦場』

2015/04/21
11:44

オーストリア＝ハンガリー帝国VSイタリア王国と交戦国が珍しい戦争映画。
主人公はオーストリア側。でもセリフが英語吹き替えなので萎える。ドイツ語話してくれ。イタリア側だけちゃんとイタリア語だ。

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オーストリア人の主人公がイタリア人の彼女と戦争で引き裂かれ、最後は軍を脱走して二人で逃げる。

コピーにあるように「LOVE IS STRONGER THAN DEATH」みたいな恋愛部分はどうでもいいので、個人的に注目する戦闘場面はというと、結構珍しいアルプス山岳地帯での戦闘。

第二次世界大戦のドイツ国防軍っぽい制服のオーストリア軍。

オペラを蓄音機で流しながら突撃するイタリア軍。

突撃しない兵士を機関銃で射殺するイタリア軍の鬼司令官。こういう描写は2001年のジャン・ジャック・アノー版『スターリングラード』以降ポピュラーになったけど、イタリア人ってこんな第二次大戦のソビエト赤軍みたいなこと実際にしたの？

作戦の話よりもオペラのサビ部分を聞くことが重要なイタリア軍のキチガイ指揮官。まあ戦争映画でこういうキャラクターがいると楽しいよね。

部下の話を遮ってオペラに聞き入る。
部下「閣下、お話があります！」
指揮官「うん？」

「あ、待て待て！　ここがいい所なんだ！」

「マンマ・ミーア～！」

「……」

機関銃にカミナリが落ちてバリバリ鳴りながら、猛射する。これは割と新しい描写なのでは？　でも普通、機関銃が暴発するだろ…。これはどういう意味があったのだろうか？　マジック・リアリズム？　稲妻のオプティカル効果が懐かしの80年代映画のようでよかった。

最後は邪魔な山をイタリア軍が吹き飛ばして終わり。ここで「Where is my mind ?」でも流れば、『ファイトクラブ』っぽいのかな？

まあ、そんなに面白くなかったです。でも、戦争映画ってだいたいこんなもんですね。オリジナル・ドイツ語版だともうちょっと面白かっただろうな。
あと、第二次世界大戦のイタリアの腰抜けぶりでイタリアは弱いんだなあと思っていたが、この映画では強かったのが印象に残った。

予告編

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No title

こんにちは！
予告編の一番いいところがクライマックスなんですねー。
戦場でマイクに叫ぶ姿はさながらロックのボーカリストでしょうか。
どうもLove Is Stronger Than Deathは題名の一部になっているのでしょうか？まさかシリーズ化を見越して、いるわけないですね。
映画祭の成功をお祈りしています。

2015/08/05(19:06)
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